■ライティング 調光システム/Light control system
人が暮らすうえで<あかり>は無くてはならないものですが、ホームシアターにとっての<あかり>は積極的に演出する<あかり>となります。<あかり>を演出するには、ルートロングラフィックアイなどのシーンコントローラーが必要です。照明のグループごとに調光したり、設定したシーンを呼び出したり。また、iPad/iPhoneのオートメーションと組み合わせる事によって、シアター開始/終了などとライティングを連動する事も可能です。そうする事で、ホームシアターの価値が大きく上がります。

●シーンコントローラー
一番有名なのはルートロン社のグラフィックアイシリーズ。(写真はグラフィックアイ3000)
日本メーカーの簡易型シーンコントローラーと違って、記憶出来るシーン数、フェード(明かりの変化の時間)の調整など、設定出来る範囲が広いです。簡易型だと記憶シーンが少なく、普段の生活用も入れるとあまりホームシアター向けに使えません。また、フェードも固定なので演出という部分では物足りなさを感じます。ただ、ルートロン グラフィックアイと簡易型では価格も違うので総予算のバランスから選択するのが良いかと思います。簡易型で一番ポピュラーなのは、パナソニックのリビングライコン。記憶シーン4、フェードは2.5秒固定ですが、安価なのでこれからホームシアターをと言う方にはオススメです。

●あかりの計画①
ホームシアターにとってのあかりについて大事なのは、視聴するシアターの邪魔をしない事です。もちろんそれは映像の事になります。TVのディスプレイは明るいので照明が点いていても映像に影響は出ませんが、スクリーン&プロジェクターの映像は基本あまり明るくないので照明の影響を大きく受けます。ですのでホームシアターの視聴は基本、全ての照明をオフにしての視聴が望ましいです。しかし、真っ暗だと何かと不便な事もあります。小さな子供さんは怖がったり、大人数でのサッカー観戦などは人の顔が見える方が盛り上がりますし、ちょっと歌詞カードを見たり、リモコン操作にも不便になる事もあります。また、寝てしまったりする事もあるそうです。ですのでホームシアターの照明計画で大事なのは、映像を邪魔しない照明の器具、配置、グループ分け、使い方です。普段の生活スタイルと調光器の性能も踏まえ、計画をする事が必要です。

●あかりの計画②
ホームシアター用の照明器具と言うとダウンライトと言うイメージがあるのか、ハウスメーカーのコーディネーターさんでも、ホームシアターの照明はダウンライトでいいですよね?との問い合わせが多いです。もちろん、間違ってはいませんが・・・。
照明器具に大きく分けると、天井付近から照らすタイプ(ダウンライト、スポットライト、天井間接照明)、天井と床の間を照らすタイプ(ブラケット、ペンダント、テーブルライト、スタンドライト/高)、床付近から照らすタイプ(スタンドライト/低、フットライト)があります。ダウンライトは光の制御もし易く、ホームシターに使い易いのですが、光が天井からの一方向だけになってしまいます。お部屋を立体的に、魅力的に演出するには高/中/低の位置に上手く照明を配置するのが基本になります。

●その他のあかり
<あかり>とは一般的に照明の事を差しますが、ホームシアターの場合はその他にもあかりがあります。一つは外光、もう一つは迷光です。外光は文字通り屋外からのあかりなので窓から差し込む太陽光の事です。夜であえれば気にする必要はありませんが(月あかりは??)、日中は遮光をしないともろに映像に影響を与えます。照明と違って太陽光は光源が大きいのでしっかりと遮光しないと駄目ですね。ですので窓の位置とシアターの関係は重要です。迷光はスクリーンに反射した映像が天井や壁、床に反射する事を言います。反射するとスクリーン周りが明るくなりますので映像が白っぽくなり、色あいが薄く見えます。反射の量はは素材や色によって変わります。基本、天井、壁などの色が白に近い方が反射が多く、黒に近い方が反射が少なくなります。リビングシアターの場合、壁など白が多いと思います。その場合はプロジェクターを高輝度のタイプを選択すると良いです。シアター専用ルームの場合は出来れば映像美を優先的に考えてもらって、黒系、茶系など色の濃い仕上げにしたいですね。同じプロジェクターでもこんなに映像が違うの??て位変わります。その他、お部屋の仕上げについてはノウハウが沢山あります。ホームシアターはルームの仕上げで音も映像も大きく変わるんです。


